Intel Macでは、「commandキー + Rキー」を押しながらMacを起動させることで、Macのリカバリが可能でした。
しかし、Appleシリコンを搭載したM1 Macからはその方法が変わっています。
Macで何か不具合が起こった場合や、Macを他人に譲渡する場合など、Macを初期化したいシーンが出てくるかもしれません。
今回は、そんなM1 Macでのリカバリ方法をご紹介したいと思います。
ところで、Macのリカバリの途中でMacをアクティベートする必要が出てくるのですが、そのアクティベートにはネット環境が必須となってきます。有線LAN接続かWi-Fiでネットに接続された環境でリカバリ作業を行う必要があるのでご注意下さい。
ちなみに、今回Macのリカバリに使ったモデルは、M1 MacBook Airで、OSはこの記事を書いている時点で最新のVentura 13.2、ネット環境はWi-Fi接続となっています。
電源ボタンの長押しから復旧アシスタントを起動する
M1 Macではcommandキー + Rキーではなく、「電源ボタンの長押し」からリカバリモードに入ります。
▼Macの電源が切れた状態で「電源キーを長押し」します。

▼下の画面になってもまだ「電源キーを長押しし続けます」。

▼下記の画面に変わったら、「電源キーから指を離しても大丈夫」です。

▼「歯車アイコン」をクリックし、「続ける」をクリックします。

▼画面が切り替わりますが、今回のリカバリではこのウインドウは使いません。

▼代わりに、画面左上のメニューから「復旧アシスタント」→「Macを消去…」とクリックします。

Macを消去する
▼画面が下のウインドウに切り替わったら、青い文字の「Macを消去…」をクリックします。

▼「このMacを消去してもよろしいですか?」と確認のダイアログが表示されるので「Macを消去」をクリック。

▼Macが消去され、Macが再起動されます。

Macのアクティベートを行う
▼Macが消去されて再起動したら、Macのアクティベートを行います。

ここで画面の表示が英語になっているので、日本語表示に切り替えます。
▼画面左上メニューの「Recovery Assistant」から「Change Language…」をクリックします。

▼「日本語」を選択し、「右下の矢印(→)」をクリックします。

▼画面の表示が日本語表示となりました。

ここから先、Macをアクティベートするにはネット環境が必要となります。
▼Wi-Fiでネットに接続する人は、「画面右上のWi-Fiアイコン」のリストから「Wi-Fiを選択」し、「パスワードを入力」してWi-Fi接続をします。


▼アクティベーションロックがかかっている場合は、「Apple ID」とその「パスワード」を入力し、アクティベーションロックを解除します。

▼アクティベーションロックを解除すると、Macがアクティベートされます。

macOSの再インストール
▼無事にMacがアクティベートされたら、「macOSの再インストール」を行なっていきます。

▼「続ける」をクリック。

▼「同意する」をクリック。

▼確認のダイアログが開くので、「同意する」をクリック。

▼「macOSをインストールするディスク」をクリックして、「続ける」をクリックします。

▼macOSのインストールが開始されました。
OSのインストールに1時間37分かかると書かれてありますが、実際には20分程度でmacOSのインストールは完了できました。

▼macOSのインストールが完了すると、Macは自動的に再起動されます。

▼macOSが再インストールされると、Macは初期設定画面で再起動されます。

ここでMacの初期設定を進めたい人は、ウインドウの右下にある「続ける」をクリックして、Macの初期設定を進めます。
▼Macを他人に譲渡するなどで、この画面でMacを終了したい場合は、キーボードの「commandキー + Qキー」を押します。

▼「システム終了」をクリックして、Macを終了させましょう。

まとめ
M1 Mac以降のAppleシリコンを搭載したMacでは、Intel Macと初期化方法が変わっていました。
Appleシリコンを搭載したMacでは、電源キーの長押しからリカバリモードに入ることができます。
何らかの理由でM1 Macを初期化したい方や、M1 Macを初期化して他人に譲渡したいなどの方はこの記事を参考にしてMacを初期化してみて下さい。
それではみなさん、良いMacライフを!
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] M1 MacBookを工場出荷状態に戻す(リカバリする)方法 Intel Macでは、「commandキー + […]